SNSやファッション雑誌で頻繁に”プレス担当”を目にして、アパレルのプレスに興味を持った方も多いのではないでしょうか?
「プレスってなんだかカッコ良さそう!」と憧れて、アパレルプレスになりたいと思ったものの、
「アパレルプレスってどうやってなるの?」
「アパレルプレスになるために必要なことは何だろう?」
「自分でもアパレルプレスになれるのかな?」
華やかな仕事のイメージができても、プレスになる方法はよく分からないですよね。
今回はSPINNS現役プレスにインタビューして、アパレルプレスになる方法を聞いてまいりました!
アパレルプレスになるための具体的な方法を解説します。
こちらの記事をご覧いただくことで、プレスになることが現実的になってきますし、モデルさんやタレントさんと仕事ができる華やかな世界で活躍することも夢ではなくなってきます。
ぜひ最後までご覧ください!
筆者:IWASAKI AI
古着屋SPINNSで約4年勤務(販売員・国内バイヤー)後、専門学校で空間デザインを学び、在学中に古着屋立ち上げスタッフ、ウィンドウディスプレイアシスタント、こども造形教室アルバイト、人体模型制作会社勤務、など、いろいろな仕事を経て現在はSPINNS高等学院スタッフ。
プライベートでは3児の母。
アパレルプレスになるには【仕事内容は5つ】
プレスとは、一言で言うと”広報=PR”の仕事です。
自社のブランドや店舗を、より多くの人に知ってもらうという役割があります。
アパレルプレスの主な仕事内容は主に5つです。
- メディアに向けた情報発信
- 展示会、イベント、ファッションショーの企画
- SNSでのブランドイメージの発信
- カタログ作りやポスターなどの広告作成
- テレビや雑誌などへ衣装の貸し出し・管理
では、1つずつ詳しく見ていきましょう。
①メディアに向けた情報発信
新しいアイテムを発売することが決定した時に、広報が情報を発信しなければ、消費者やバイヤーなどの目に止まることはありません。
メディア関係者に向けて情報を発信し、様々な媒体に取り上げてもらうことでよりたくさんの方の目に止まるようになります。
SPINNSがよくテレビに出ているのはご存じでしょうか?
朝の情報番組などで、かっこいいアイドルの方がお店を取材して下さったりしています。
そこで新商品、今のお店の一押し!を紹介していただくことで、たくさんの方に興味を持って頂けます。
メディアに向けた情報発信は、プレスの重要な仕事の一つです。
②展示会、イベント、ファッションショーの企画
モデルやファッション関係者に向けてシーズンごとに展示会を開いたり、一般消費者に向けたイベントの企画をしたりします。
SPINNSではアーティストやアイドル、アニメ、ゲームなど様々なカルチャーとのコラボレーション企画を行っています。
コラボ企画決定からイベント開催まで、短くても2〜3ヶ月。長い時は1年かかる時もあるので、告知解禁日は、開放感と達成感でいっぱいになります。
メディアに向けた情報発信同様、色んな場所で、色んな人たちへ、自分達のブランドを知っていただくことはとても大切です。
③SNSでのブランドイメージの発信
最近では多くのブランドがInstagramなどのSNSから情報を発信しています。
雑誌以上に手軽なメディアであるSNSは、年齢性別問わず、たくさんの方の目につきやすく、新規のお客様を取り込みやすい重要ツールでもあります。
SPINNSでももちろんSNSを活用しています。
撮影から素材編集まで全てプレス部が行っており、アイテム撮影週1〜2回、素材編集に1.5〜2時間ほどかけ、2日に1回のペースで情報公開しています。
今の時代、SNSでの情報発信は必要不可欠なものとなっています。
④カタログ作りやポスターなどの広告作成
ブランドの新作カタログを発信するための準備をするのもプレスの仕事です。
最近では、ペーパーカタログと、デジタルカタログの両方を制作しているブランドが多いようです。
SPINNSでは、カタログは作っていませんが、月に1回、テーマを決めたビジュアルポスターを制作し、発信しています。
プレス会議で、ワイワイ話し合いが行われ、キャッチーなタイトルテーマをみんなで決めます
(過去の例:#ロコガール#ジラジョなど)
ブランドとして最も宣伝したいアイテムをしっかり発信することがアパレルプレスの大切な役割です。
⑤テレビや雑誌などへ衣装の貸し出し・管理
テレビでタレントさんに、自社アイテムを着用してもらったり、雑誌に掲載していただくとブランドのイメージアップに繋がり、直接売上に繋がることもあります。
リースと呼ばれるスタイリストさんへの洋服の貸し出しもプレスの仕事です。
スケジュール調整、紛失や破損などが起こらないように注意することなど、管理能力が求められます。
昔、関西の芸人さんたちはみんなSPINNSの服を着てくださっていて、リースだけでは止まらず、”漫服”という、漫才とFASHIONを組み合わせたイベントを開催していたのを懐かしく思い出しました。
このように、衣装貸し出しの仕事は、プレスの大事な仕事です。
どうでしたか?アパレルプレスの仕事内容は大体イメージできましたか?
それでは次に、どんな方がアパレルプレスに向いているんでしょう?
一緒に考えていきましょう!
アパレルプレスになるための7つの要素【こんな人が向いてます】
それでは次に、どんな方がアパレルプレスに向いているんでしょう?
アパレルプレスになるためには次の7つの要素があると良いです。
- 好奇心旺盛
- 色々なコンテンツを知っている
- 新しいもの好き・ミーハー
- コミュニケーション能力が高い
- 1つのことに長けている
- SNS・ポスター制作など、得意なスキルがある
- S体力がある
以上7つです。
それでは順番に見ていきましょう。
①好奇心旺盛
アパレルプレスは常に新しいものを発信していく場です。
アパレルで働くということは、ある種のこだわりを持っていることは強みになりますが、そこだけに固執してしまうと、周りから置いてけぼりになってしまいます。
常に新しいものに目を向け、柔軟に受け入れていく姿勢が大切です。
②色々なコンテンツを熟知している
※コンテンツとは=情報の中身
現代、情報発信のコンテンツは多岐に渡り、雑誌、テレビ、SNS、口コミ、などなどあらゆる方法で発信していかなくてはなりません。
そのコンテンツを活用することはプレスの重要な仕事であり、コンテンツ発信が好きで、得意分野である方はプレスに向いていると言えるでしょう。
③新しいもの好き・ミーハー
新しいものになんでも飛びつく!のは、時に笑われたりしますが、いえいえ、プレスには
そんなあなたが向いているのです。
ファッションだけではなく、音楽やグルメ、全てに興味を持ち、すぐに動ける行動力が大切です。
アパレルプレスという仕事には、少しミーハーなくらいがちょうどいいのです。
④コミニュケーション能力が高い
プレスという仕事は、外部の方と関わることが多いのでコミニューケーション能力が高いにこしたことはありません。
例えば撮影では、カメラマンさん、スタイリストさん、モデルさんと、相談しながら進めていきます。
その際、こちらのイメージを何も伝えられないと、困りますよね。
プレスという仕事は特に、多くの方と関わり多くの方と協力し合いながら一つのものを作り上げていく仕事です。
恥ずかしがり屋さんは、まずは挨拶から!
⑤1つのことに長けている
4つ目まで読んで、あ〜私はプレスに向いていないかな〜と思いかけているあなた。
ちょっと待ってください!
広く知識があることがプレスには向いているようですが、実はその逆で、狭く深くの一点集中型の知識も重宝されます。
そこが他の誰にもない強みになるからです。
自信を持って突き進んでください!
⑥SNS・ポスター制作など、得意なスキルがある
最後は、自分が持っているスキルのこと。
プレスになるための資格などは必要ありませんが、プレスの仕事で必要なSNS発信やポスター制作の際に、PC編集が得意!や、ライティングが得意!など役立つスキルはたくさんあります。
実際、そういう方の情報は社内で伝わるのが早く「プレスルームに欲しい!」と声がかかりやすいです。
自分が趣味で楽しんでいたような事が、実は後々役立ったりもありますので、興味を持った事には臆せずチャレンジしましょう!
⑦強いメンタルと体力
アパレル業界ではどんな仕事にも共通していると言ってもいいかもしれない”体力がある”ということ。
特にプレス部は、土日開催のイベントがあったり、早朝の時間帯の方が撮影しやすい場所での撮影や、イメージ的に夜間の撮影が好ましい場合は、臨機応変で対応しなければなりません。
そんなイレギュラーな仕事にも対応できる体力とメンタルが必要です。
どうでしたか?
1つでも当てはまれば、あなたはアパレルプレスに向いていますよ!
でももし、当てはまるものが1つもなくても大丈夫。
アパレル業界に飛び込んでからでも学べることはたくさんありますからね。
では最後に、アパレルプレスになるにはどんな道筋があるかをお伝えします!
アパレルプレスになる方法は4パターン
では最後に、アパレルプレスになるにはどんな道筋があるかをお伝えします!
- アパレルショップ販売員を経てプレス部へ異動
- 別業界からの転職
- プレスアシスタントとして働く
- 直接飛び込む!
では、順番に見ていきましょう!
①アパレルショップ販売員を経てプレス部へ異動
この道筋が一番多いパターンではないかと思います。
販売スタッフとして経験を積むことで、自社ブランドへの理解を深められます。
日々のお客様とのやりとりの中で、お客様がどんなものを求めているかリアルな声を聞くことができ、場の雰囲気を感じる力なども養われ、プレスの仕事についてからも生かされるのです。
今回インタビューに答えて頂いたSPINNSプレス部のK君も、約4年店舗での販売スタッフ経験後、プレス部に移動になりました。
②別業界からの転職
広告業界には、アパレルプレス以外にもたくさんの仕事があります。
PR会社、広報、広告代理店などで、PRやマーケティングの知識などを学んでおくと、アパレルプレスへ転職しやすくなります。
別の仕事で関わった雑誌の撮影などでプレスの仕事に興味を持ち、そのまま転職するという話もよくある話です。
③プレスアシスタントとして働く
こちらは、アパレル会社に就職してアシスタントにつくパターンと、フリープレスの方のアシスタントにつくパターンの2通りがあります。
アパレル会社に就職するパターンになると、希望していてもすぐにプレス部に配属されることは難しいかもしれませんので、①のように販売スタッフを経験してからの流れになることが多いかもしれません。
最近では、フリープレスの存在も注目されています。
一つのブランドに囚われず、柔軟な活動ができるので、より幅の広い発信をすることができます。
ただ、個人としてされているので、安定した給料をいただくのは難しいかもしれません。
④直接飛び込む!
一昔前は”プレス”という言葉を聞いても、どんな仕事なのかほとんどの方がわからなかったと思いますが、今では、SNSなどに自分のコーデを紹介し”プレス担当”と添えられていたり、”ファッションプレスの1日”なんていうページが雑誌に紹介されていたりするので、”プレス”という仕事が社会的に認知されてきているようです。
なので、販売職を経てプレス部へ、という従来の流れではなく、最初からプレス部へ求人問い合わせがあるパターンも増えてきているそうです。
SPINNSも類に漏れず、前年度、プレスとしての入社希望の履歴書がプレス部に直接送られてきて驚いたそうです。結果、その方は採用され、今現在バリバリ活躍されています。
直接飛び込む勇気!必要ですね!
まとめ
今回はアパレルプレスになる方法を解説してまいりました。
アパレルプレスの仕事、大変なこともたくさんありそうですが、その分やりがいもあってとても楽しそうですよね!
インタビューで話を聞かせていただいたSPINNS現役プレスのK君も、終始「楽しい!楽しい!」と連呼していて、話を聞いてるだけでもワクワクしました。
もし、少しでもアパレルプレスに興味があれば、ぜひチャレンジしてみてほしいです。
ですが、やはり不安はあるでしょう。
S学はそんなあなたの力になれるかもしれません。
SPINNSが母体となっている通信制高校なので、S学に在籍しているだけで、アパレル業界に既に入っているといっても過言ではありません。
SPINNSの店舗や倉庫でアルバイトすることもできるので、早くからアパレルの知識を得ることができます。
プレス部は勿論、店舗、デザイン部など、様々な部署の社員からリアルな話を聞くこともできます。
月1回は、社外からゲスト講師をお招きし、授業をしていただいています。
(過去例:学生起業家、ヘアメイクアップアーティスト、カフェ経営者など)
S学はあなたのアパレルプレスになりたい夢を応援します!
8月21日にオープンキャンパスもありますので良かったら遊びにきてください!
その1日があなたの人生を変えるかもしれません!