こんにちは。S学スタッフのイワサキです。
今回のコラムは、S学の生徒からの進路希望でも人気の高い”ヘアメイクアップアーティスト”という仕事について詳しく紹介していきたいと思います!
ヘアメイクアップアーティストに興味はあるけど、どうしたらなれるの?
華やかな仕事のイメージだけど実際はどうなの?と、下を向いてしまったあなたの疑問と不安が少しでも解消されますように!
さあ一緒に上を向いて、一緒に見ていきましょう!!
筆者:IWASAKI AI
古着屋SPINNSで約4年勤務(販売員・国内バイヤー)後、専門学校で空間デザインを学び、在学中に古着屋立ち上げスタッフ、ウィンドウディスプレイアシスタント、こども造形教室アルバイト、人体模型制作会社勤務、など、いろいろな仕事を経て現在はSPINNS高等学院スタッフ。
プライベートでは3児の母。
ヘアメイクアップアーティストとは
ヘアメイクアップアーティストとは雑誌やテレビなどのメディア、ショーやイベントで出演するモデルさんにヘアメイクをする仕事です。
ヘアメイクアップアーテイストとメイクアップアーティストとの違い
ヘアメイクアップアーティストとメイクアップアーティストという言葉は、響きが似ていますが、実際の仕事内容に違いはあるのでしょうか?
ヘアメイクアップアーティストは、ヘアのセットとメイクをトータルでプロデュースする仕事で、メイクアップアーティストは、メイクのみを専門に行う仕事です。
時代劇メイクや、特殊メイクのような専門のメイクを施す場合は、メイクアップアーティストへ依頼されることがありますが、基本的にはヘアとメイク両方ができるヘアメイクアップアーティストの方が多く需要があります。
何故なら、依頼者にとってヘアとメイクをトータルでイメージを伝えられるメリットや、メイクとヘアを別々に依頼するとそれだけコストが嵩んでしまうデメリットなどがあるからです。
資格は必要?
ヘアメイクアップアーティストは美容師免許が必ずしも必須という訳ではありません。
しかし、美容師免許がなければ、カット、パーマ、カラーリングができませんし、自分の施したいイメージを存分に表現するためには美容師免許の取得はほぼ必須と言っても良いでしょう。
美容師免許を持っていることで信頼も得られ、仕事の幅も広がります。
ヘアメイクアップアーティストの仕事内容は3つ
- 撮影関係
- イベント
- ブライダル
以上の3つです。
では1つずつ見ていきましょう。
①撮影関係
雑誌やテレビ、映画、CM、パンフレット、写真集、WEBサイトなど、多くの媒体に必要とされ、撮影で求められるイメージをヘアアレンジやメイクで形にしていきます。
主にモデルや女優、タレント、アーティストへ、ヘアメイクを施しますが、成人式、七五三、卒業式など、一般の方の特別なシーンで施すこともあます。
②イベント
ファッションショーやライブ、舞台、映画試写会などで、モデルや女優、タレント、アーティストへ、ヘアメイクを施します。
ファッションショーや舞台の場合、通常メイクとは違い、衣装や舞台の状況に合わせたメイクが必要になりますので、事前の学び、準備が不可欠です。
③ブライダル
花嫁の衣装やネイル、アクセサリーも含めてトータルの演出を求められる場合があるブライダルメイクは、とてもやりがいがあります。
お客様の特別な日を飾るだけに、失敗は許されないというプレッシャーはかかりますが、同時に一番近くで花婿・花嫁の幸せのお手伝いができる喜び、言葉には言い表せぬ感動と充実感が得られる仕事です。
以上3つが、ヘアメイクアップアーテイストの仕事です。
イメージできましたか?
では次は、ヘアメイクアップアーティストになるには具体的にどのような道があるのか考えていきましょう。
ヘアメイクアップアーティストになるには【独立までの5ステップ】
ヘアメイクアップアーティストになる経路は多種多様ですので
ここでは、よくある一般的な経路をご紹介しますね。
ぜひ参考にしてください。
STEP①:美容関連の学校で基礎知識を学ぶ
ヘアメイクアップアーティストになるためには基礎知識から学びます。
就職や独立に問わず美容師の免許所得がヘアメイクアップアーティストへの近道です。
免許取得に必要な知識を美容関連の学校に通いながら学んでいきましょう。
STEP②:美容師の免許を取得する
美容師免許を取得するには、美容師国家試験の実務試験・学科試験とともに合格する必要があります。
美容師国家試験を受験するためには、厚生労働大臣又は都道府県知事の指定した美容専門学校に入学し、「昼間課程:2年以上」「通信課程:3年以上」の課程を修了すると受験資格が与えられます。
STEP③:美容サロンに就職して実務を経験する
美容師の免許が取得できたら、すぐに就職活動を始めます。
せっかく覚えた知識を忘れないためにも、実際の仕事を通じて自分のスキルを磨きます。
以前、S学のゲストスピーチにお招きしたへアメイクアップアーティストIさんは、高校卒業後、美容学校、メイクの専門学校を経て、サロンで3〜4年美容師経験後、ヘアメイク会社に自らノック!
20社ほど電話をかけて、2社のみ面接してもらえたんだそうです。
現実は厳しい。。。ですが!!
Iさんは、そんな話も笑顔で明るくお話されていました。
大変なことも前向きに捉え、夢に向かって自分を信じることが大切ですね。
STEP④:ヘアメイク事務所でアシスタントを経験する
ヘアメイクアーティストアシスタントのおもな業務内容は、先輩ヘアメイクアーティストが仕事をする撮影やイベントなどの現場に同行して、先輩がスムーズに仕事ができるようにサポートをすることです。
先輩ヘアメイクアーティストの仕事のスケジュール調整などの事務仕事、メイク道具の準備や後片付け、関係者への挨拶など、直接ヘアメイクとは関係ない雑務も多いです。
アシスタント期間は、決して楽ではありませんが、その後の将来に必ず役に立ちますので、前向きに頑張りましょう!
STEP⑤:独立する
一つ一つの仕事を的確にこなし、一つ一つ大切に取り組んでいくことで、信頼され、個人指名での仕事をいただけるようになります。
そのままヘアメイク事務所に所属しながら、技術を磨く事もできますが、企業やプロダクションに所属する場合、上から与えられた仕事や企業内での仕事しかすることができません。
より自由に表現したい!自分の力を試したい!という方は、”フリーランス=独立”という道の選択もあります。
収入に不安があるかもしれませんが、独立前に培った力、経験、人脈はあなたの味方です。
オリジナルコスメをプロデュースされているヘアメイクアップアーティストもいらっしゃいますし、実力次第でたくさんのチャンスがあり、さまざまな場所で活躍が期待できる、”フリーランス=独立”を視野に入れておくのが良いですね。
ここまで読んでヘアメイクアップアーティストの仕事、道筋を大体イメージできてきたでしょうか?
では次に、ヘアメイクアップアーティストに必要な力について、考えていきましょう。
ヘアメイクアップアーティストに必要な力7つの要素【向いている人】
- 傾聴力
- 説明力
- 提案力
- 応用力
- 探究力
- 体力
- コミニュケーション力
漢字ズラーっと並べてしまってすみません!
でもこれが、ヘアメイクアップアーティストにとって本当に大切な力ですので
最後までしっかり読んでくださいね!
①傾聴力
傾聴とは、相手の話に耳を傾けることです。
まずは、相手がどのようなヘアメイクを求めているのかを傾聴します。
相手の話をしっかり聞き、イメージを膨らませます。
ヘアメイク中は、モデルさんがリラックスできるよう、自分は喋りすぎず、和やかな雰囲気を作りながら作業を進めます。
②説明力
説明力とは、相手に内容を理解させることができる能力のことです。
いくら高度なヘアメイク技術を持っていても、イメージを伝えることができなければ、先へは進めません。
言葉や絵、写真など、なんらかの方法で、相手にしっかりイメージを理解してもらえるように説明する能力が必要です。
③提案力
提案力とは、物事の強みや特徴を、相手にわかりやすく伝えて納得してもらう力のことです。
ヘアメイクアップアーティストという仕事は、独自のセンスが重要視される仕事です。
来年の春には、この色が流行る!などトレンドを把握することは勿論、トレンドを知った上で更に、独自の視点での、新しい提案ができる能力が必要です。
④応用力
応用力とは、既に得た知識を使って新たな事柄に対応する力のことです。
美容学校で学び、サロンで働き、アシスタントとして経験を積むことで、知識は大きく膨らんでいきます。
しかし、実際の現場はイメージ通りにいかないことだらけです。
撮影途中モデルさんの顔が汗ばんだり、髪形が乱れたりしたときにはタイミングを見て直すなど、自らが気づき行動する応用力が必要です。
⑤探究力
探究力とは、興味のある物事を深く知ろうとする力のことです。
ヘアメイクというジャンルは、ファッションと同様、とても早い流行があります。
のんびり現状に止まってはいられません。
トレンド動向に常にアンテナを張り、新しいものをいち早くキャッチし取り入れる柔軟さを持ちながら、更に自分の技術を高める努力を惜しまない探究心が不可欠です。
⑥体力
撮影が早朝や夜間に及び、屋外の炎天、寒冷の中での仕事、時には海外での撮影などもあるた め、体力、健康管理も大切となります。
どこでも寝られる、いつでも寝られる、なんて特技はかなり役に立つかもしれません!
⑦コミニュケーション力
ヘアメイクは人と人との距離がとても近い仕事なので、ヘアメイクの技術に加えて、コミニュケーション力も大変重要になります。
相手の気持ち、空気を感じて、お疲れの時には静かに会話を控えめにする配慮や相手が興味のある話題を提供できる柔軟さなど、細かい気配りができることも大切です。
この記事のまとめ
いかがだったでしょうか?
疑問や不安がなくなりワクワクしてきましたか?
ヘアメイクアップアーティストは、自分の持つ技術を存分に使い、人をより美しく表現する仕事です。
一人一人の輪郭やパーツ、個性やイメージを表現し、内面の美しさまでもを引き出し、人に自信を持たせ輝かせることのできるとてもやりがいのある仕事です。
前記していますように、S学では、月に1回外部から講師をお招きするゲストスピーチという授業を行っています。
ヘアメイクアップアーティストのIさんのお話は、高校時代にメイクに興味を持ったことから始まり、自分で勇気を持ってヘアメイク事務所のドアをノックした話など、リアルに語っていただき、生徒みんなが身を乗り出して聞いていた姿が印象的でした。
テレビや雑誌などに自分の名前が映像や写真として出るようになった時、家族や友人にも喜んでもらえたことが、大きな喜びだったとIさんはおっしゃっていました。
S学には、そんなワクワクする授業がたくさんあります!
〈ブランドをつくろう〉というカリキュラムでは、みんなでデザインを話し合い、1から洋服を作り、撮影販売まで行うので、ヘアメイクの学びになるでしょう。
ファッションショーに出演させていただくこともあり、ショーメイクや舞台の裏側をリアルに感じられる機会にもなります。
興味を持たれた方はぜひこちらを見てみてくださいね。