ファッションスタイリストになるには|現役スタイリストにインタビュー

ファッションスタイリストになるには|現役スタイリストにインタビュー


こんにちは。

S学スタッフのイワサキです。

今回のコラムは”ファッションスタイリスト”についてです。

ファッションスタイリストという職業は知っていても実際どんな仕事なのか?どうしたらなれるのか?

わからないことも多いのではないでしょうか。

今回はファッションスタイリストのお仕事内容とファッションスタイリストになる方法について詳しく解説していきます。

記事後半では、弊社プレス部現役ファッションスタイリストのHさんのインタビューも紹介しています。

ファッションスタイリストの大変なところ、やりがいに感じるところなど、リアルなお話を伺っていますので将来スタイリストを目指していきたい方は最後までご覧ください。

筆者プロフィール

筆者:IWASAKI AI

古着屋SPINNSで約4年勤務(販売員・国内バイヤー)後、専門学校で空間デザインを学び、在学中に古着屋立ち上げスタッフ、ウィンドウディスプレイアシスタント、こども造形教室アルバイト、人体模型制作会社勤務、など、いろいろな仕事を経て現在はSPINNS高等学院スタッフ。

プライベートでは3児の母。

ファッションスタイリストとは

ファッションスタイリストとは、テレビ番組やCM、映画、ファッションショー、イベント、雑誌などに登場するタレントやモデル、俳優、アーティストなどのファッションをコーディネートする仕事です。

ファッションスタイリストになるには【資格は不要】

ファッションスタイリストになるには資格不要ですが、服飾系の大学・短大や専門学校のスタイリストコースで、服の取り扱い方やコーディネートの基本を学ぶのが一般的です。専門用語や技術などを一通り学ぶことができ、座学だけではなく実習を通して仕事の疑似体験ができます。 学校卒業後は、スタイリスト事務所や写真スタジオに就職し、先輩スタイリストのアシスタントとして服の扱い方や撮影の段取りを覚えながら仕事を覚えます。

ファッションスタイリストの仕事の流れ【4ステップで解説】

ファッションスタイリストには、色々な種類がありますが、今回はテレビや映画、雑誌、広告などの撮影スタイリストの仕事の流れを解説します。

  1. 打合わせ
  2. レンタル
  3. 撮影
  4. 返却

それでは順番に見ていきましょう。

①打合わせ

クライアントと打ち合わせをし、撮影テーマ、掲載や放送される季節、求めるテイスト、着用するモデルイメージなどを確認します。

②レンタル

コーディネートが決まったら、アパレルブランドやメーカーから必要なアイテムをレンタルします。
前日までに、アイテムチェック、アイロンがけなどの準備を行います。

③撮影

当日は撮影に立ち会い、着衣が乱れれば急いで手直しをします。
借り入れから返却までの間、汚したり傷つけたりしないように管理するのもスタイリストの大切な仕事です

④返却

撮影終了後、レンタルしたアイテムに異常がないかを確認し、レンタルしたお店やメーカーに返却します。

ファッションスタイリストの雇用形態5つ

  1. スタイリスト事務所の正社員やアルバイト・パート
  2. アパレルショップ勤務
  3. 雑誌編集者としてスタイリングに携わる
  4. 専属スタイリスト
  5. サブスクオンラインスタイリスト
  6.                 

それでは順番に見ていきましょう。

①スタイリスト事務所の正社員やアルバイト・パート

スタイリスト事務所の正社員やアルバイト・パートとして勤務することが多くなっています。勤務時間は企業によって8時間と決められていたり、フレックスタイム制が採用されていたりしますが、撮影の都合によっては深夜や早朝まで延長となったり、逆に短くなったりすることもあります。

②アパレルショップ勤務

ショップ店員をしながら、顧客に向けてのショップスタイリストとして活動する形もあります。
顧客のパーソナルな相談に乗り、ショップの商品をおすすめしながらスタイリングしていきます。
最近ではSNSを使ってスタイリングを発信しているアパレル店員も増えていて、多くのファンがついています。

③雑誌編集者としてスタイリングに携わる

雑誌の編集者として撮影に立ち会い、スタイリングも含めてトータルの世界観を作り上げていきます。

④専属スタイリスト

企業の重役などの専属となりその人の立場とTPOにあったスタイリングをするような仕事もあります。最近では一般の方の買い物に同行してその人に合ったコーディネートを提案するという働き方もあります。

⑤サブスクオンラインスタイリスト

近年始まった”洋服を購入せずに月額料金を支払うことでレンタルできるサブスクサービス”では、専属のスタイリストがいて、ユーザーの好み、雰囲気、体型などに合わせてコーディネートを提供するシステムになっています。ファッションのアドバイスをするオンラインスタイリストの仕事も見つけることができます。

ファッションスタイリストに向いている人の特徴6つ

  1. ファッションが好き
  2. トレンドに敏感
  3. 柔軟な対応力がある
  4. 責任感が強い人
  5. 体力&忍耐力がある
  6. 几帳面である

それでは、6つの特徴について解説していきます。

① ファッションが好き

ファッションスタイリストは、ファッションが好きであることは必須条件。そして自分がファッションを楽しむことはもちろん、別の誰かをプロデュースすることを楽しめることも大事です。ショップや雑誌などで好みのスタイリストの仕事をチェックしたり、街を歩く人のファッションチェックするなどしてファッションセンスを磨きましょう。SNSでコーディネートをアップしたりして情報発信をおこなうこともスタイリストへの近道となるでしょう。

② トレンドに敏感

ファッションスタイリストは常に流行を敏感に感じ、スタイリングを通してトレンドを提案していく仕事です。今の流行をキャッチすることはもちろん、シーズン毎のトレンドの変化にも敏感である必要があります。今はSNSをきっかけに生まれるトレンドもあるのでSNSのチェックもマメにしましょう。洋服の知識だけではなく、ヘアやメイク、アートなどにも関心を持ち多方面へアンテナを立てましょう。

③柔軟な対応力がある

ファッションスタイリストは、撮影現場などで急なスタイリング変更や思いがけないサイズの調整、天候による日程変更などが頻繁に起こる職場です。そんな変更にも、落ち着いて柔軟に対応できる力が必要です。

④ コミュニケーション能力が高い

ファッションスタイリストは、カメラマン・演出家・モデル・ヘアメイクなど大勢のスタッフと連携しながら行う仕事です。人とコミュニケーションを取るのが好き、ストレスを感じない方に向いています。後にフリーランスとしての活動をするには、スタイリストとしての知識やセンスだけではなく仕事を紹介してもらうための人脈づくりや、営業力なども必要となります。

⑤ 体力&忍耐力がある

ファッションスタイリストは、撮影などの間常に立ちっぱなしであることが多い仕事です。撮影に使用するたくさんの洋服や小物の運搬や撤収も全てスタイリストの仕事です。自動車免許がある場合は自動車で移動できますが、無い場合は重い荷物を持ちながら電車などで移動となりますので、かなりの体力が必要です。
早朝や深夜に撮影することも多く、そんな中でもしっかり体調管理することも大切です。

⑥ 几帳面である

スタイリストは、お客様の希望に合わせて服や小物などを用意します。撮影によっては高級なアクセサリーを使うことも。こういったアイテムはレンタルすることも多いので、丁寧に扱って綺麗に返却する必要があります。服や小物を正しく扱える知識がなければ間違った使い方をしてしまい、修復できないシワや汚れ、傷などをつけてしまうかもしれません。

SPINNS現役ファッションスタイリストにインタビュー【Hさんのキャリア事例】

東京プレス部勤務のSPINNS現役ファッションスタイリストHさんにインタビューしました。

Hさん経歴
スーパースピンズ福岡店販売員勤務(学生アルバイト)

古着屋本舗原宿に移動

一度退社

再入社(22歳か23歳くらい)プレス部勤務

現在東京プレス部SPINNSファッションスタイリスト

Q1 ファッションスタイリストのお仕事で大変なことはなんですか?
①体力面
撮影が朝早かったり逆に遅かったり長時間の撮影だったり日々働く時間が違うので、 自分の体調管理がとても大事です。会社員のように体調不良で仕事を休むと仕事・信頼を失うことになるので自己管理にも気をつけるようにしています。
②メンタル面
ブランドさんからお借りした服やをアクセサリー使ってコーデを組むので、紛失や汚れ・破損などが起きないように管理し、撮影が終わった後また借りた時のように綺麗に返却します。 準備から返却まで結構神経を使いますね。。。

Q2 ファッションスタイリストのお仕事をしていて何に一番やりがいを感じますか?

自分が携わったスタイリングの仕事が公開されて、とても反応が良かった時、頑張って良かったー! と思います。
また撮影中もモデルさんに、可愛い、かっこいいと言われるととても嬉しいです!
(公開はすぐの時もあれば2~3ヶ月後の時もあります)

Q3 これまでのお仕事で思い出に残っているエピソードはありますか?

ファッションショーです。撮影では、撮影中に着崩れを直したりできますが、ファッションショーではランウェイに出た瞬間は何もできないので準備を念入りにします。ショーで歓声が湧いた時すごく嬉しくなります。

Q4 良いファッションスタイリストになるには?
①気配りやコミュニケーション力/メンタルの強さ
ファッションスタイリストと聞くと自分の作りたい (得意) なスタイリングを作る華やかなイメージがあると思うんですが、 実際にはどんなにこのコーデが可愛い! と思っていても修正が入ることや、打ち合わせを重ねてOKだったコーデも撮影直前で変更になることもあります。修正が入るのは当たり前と思うことが大切です。自分の好きなようにやってるだけでは、この業界では生きていけません。なので、自分の意見だけではなくどれだけバランスを持って行動できるかが大事だと思います。

②老若男女関係なくファッションを通して興味を持つ

私は女性だからもちろん女の子のスタイリングを組むのが得意 (自信がある) 、楽しいと思っていました。

でも、女の子だけのコーデが組めても自分の仕事の幅は広がらない! と思い、メンズの雑誌やSNSなどを見たりメンズのスタイリングに挑戦しては、第三者の目線で振り返ってみたりとたくさん勉強しました!今ではメンズのスタイリングを組むことの方が多いです笑

Q5 今後挑戦したいことや夢などはありますか?

①和装やウェディングの伝統衣装などにも興味があるので、その辺りも勉強してみたいです!

②海外の方とのお仕事

日本だけではなく、海外での撮影や海外の人とお仕事できたらいいなと思っています。

語学の勉強は本当に大事だったな、若い時にもっとやっておけばよかったと思いました。。笑

まとめ

今回はファッションスタイリストになるためにはどんな方法があるか、仕事内容も含めて解説して参りました。
ファッションスタイリストというお仕事は華やかな印象がありますが、現役ファッションスタイリストのHさんのお話からもわかるように
実はとても神経の使う大変な裏方仕事です。それでも、とてもやりがいがある魅力的な仕事であることがわかりましたね。

S学では「ブランドをつくろう」というカリキュラムのもと、制服や制服に合わせられるアイテムやグッズなどをデザインし、制作する授業があります。その先には、全国のSPINNS店舗での販売は勿論、生徒たち自身がモデルとなりファッションショーに出演するという機会もあります。ショーのスタイリングは、生徒たちとスタッフが共に考え決めていきます。
通常授業でも、SPINNS店舗でのスタイリング授業などがあり楽しくスタイリングを学べます。

将来ファッションスタイリストを目指したい方、ファッションスタイリストに興味がある方、一緒にスピンズ高等学院で学んでみませんか?
資料請求お待ちしております