バイヤーとして将来働きたいと思っているけど、実際なるにはどうすれば良いの?どのような手順でバイヤーになれるの?
あなたの疑問にお答えします。
〈バイヤー〉という職業は、業種によっていくつかの種類に分けられますが、ここではファッション系のアパレルバイヤーに絞って解説していきますね!
この記事を読むことで、バイヤーになるためのイメージが明確になり
バイヤーになるという夢が、より現実的に考えられるようになります。
将来的にバイヤーを目指している方は、ぜひ最後までご覧ください!
筆者:IWASAKI AI
古着屋SPINNSで約4年勤務(販売員・国内バイヤー)後、専門学校で空間デザインを学び、在学中に古着屋立ち上げスタッフ、ウィンドウディスプレイアシスタント、こども造形教室アルバイト、人体模型制作会社勤務、など、いろいろな仕事を経て現在はSPINNS高等学院スタッフ。
プライベートでは3児の母。
バイヤーになるには3つの仕事内容を知ることから
- 商品の買い付け
- 情報収集、分析、マーケティング
- 展示会、ファッションショーなどへ赴く
以上3つがバイヤーとしての主な仕事です。
それでは詳しく説明していきましょう!
①商品の買い付け
バイヤーの主たる仕事は商品の買い付けです。
自身の店のコンセプトをしっかり把握し、それにプラスして
トレンドを織り交ぜながら、仕入れを行います。
海外に仕入れルートのあるアパレルショップも多くあるので、英語などの語学スキルを持っていれば、とても強みになります。
古着屋さんは特に海外買い付けが多いです。
②情報収集・分析
バイヤー独自のセンスはもちろん大事ですが、それだけ備わっていれば良いというものではなく、その時々のファッションの流れを敏感に感じ取らなければなりません。上下左右360°アンテナを張り、とびきり旬な情報をキャッチする必要があります。
そしてその得た情報を、一度自己分析することも大切。
トレンドだからとなんでもかんでも仕入れてしまったら、会社は大損益になりかねません。
③展示会やファッションショーへ赴く
全国各地で定期的にたくさんの展示会が行われています。
年に2回東京で開かれているギフトショーという大きな展示会があるのですが、それに私が初めて行った時は、あまりの規模の大きさに大興奮しました。ファッション関係だけでなくあらやるジャンルの”今”が勢揃いしているので、脳みそも心もバシバシ刺激を受け、センスが磨かれました。ファッションショーなども、シーズンの先の先を発表しているので大変勉強になり、トレンドの将来性などを見極める目が養われます。
以上がバイヤーの主な仕事内容3つです。
バイヤーのイメージは膨らみましたか?
次は、具体的に、どうすればバイヤーになれるのか?を
考えていきましょう!
バイヤーになる主な流れ3パターン
- 販売職を経験してからバイヤーになる
- 最初からバイヤーとして就職する
- 在宅バイヤー
この3つがバイヤーになる流れの主なものです。
では、詳しく説明していきましょう。
①販売職を経験してからバイヤーになる
このパターンが最も一般的で、最も多い流れです。
特に大企業は、バイヤー希望者も多いので、最初からバイヤーとしての就職というのはほとんどなく、
販売→副店長→店長→エリアマネージャー→バイヤーというように
一定の流れが決められていることが多いようです。
中小企業や個人店などは、先輩バイヤーやオーナーの買い付けのアシスタントとして出張に同行するチャンスもあり、そこで自分の能力をアピールできれば、比較的早い段階で、バイヤーを任される事が多いでしょう。
SPINNSは、大企業と中小企業の間のようなタイプ。
販売員をしながらバイヤー業務にもチャレンジさせてもらえるので、短期間で自分の力を試すことができます。
企業に特別のこだわりがなければ比較的早く実践経験できる
後者の方がオススメです。
②最初から未経験バイヤーとして就職する
バイヤーには資格も何もいらないので、あり得ない話ではありません。
ただ、バイヤーには、必要な力、あった方が良い力、が
たくさんあるので、あまり現実的でないかもしれません。
その〈力〉については後ほど詳しく解説します
③在宅バイヤー
上記二つとは違い、こちらは、実店舗を持たないバイヤーです。
ネットショップ、SNS、フリマアプリなどで販売します。
初期投資が少なく済みますし、コロナの影響で、働き方がガラリと変わった事もあり、在宅ワーク副業としてバイヤーになる方も増えているようです。
以上が、バイヤーになる流れ3パターンです。
どんどん現実的になってきましたね。
それでは次に、前記していました
バイヤーになるための必要な力について解説していきましょう。
バイヤーになるために必要な7つの力
- 独自センス+客観的センス
- 常に新しいことを吸収する柔軟さ
- 積極的・好奇心旺盛
- 決断力
- コミニューケーション能力
- 心身ともにタフであること
- 計算力
以上7つの力が、バイヤーになるために必要となります。
それでは一緒に見ていきましょう!
①独自センス+客観的センス
この文を読んでくださっているあなたは、
服が好き!おしゃれが好き!だと思います。
もちろんそれは、バイヤーになるために必ず必要な力です。
ですが、バイヤーはそれだけではやっていけません。
お客様はどのようなものを求めているのか?世間では今どんなものが流行っているのか?次にくるトレンドはどんなものか?など
客観的に想像する必要があります。
②常に新しいことを吸収する柔軟さ
毎年毎季、目まぐるしく変わるトレンド。
自分のこだわりに囚われすぎると、流行に乗り遅れ、結果仕入れミスしてしまう可能性も高くなります。
常に多方面にアンテナを張り、新しい情報を柔軟に吸収する癖をつけておくと、自然に今の流れを掴めていくでしょう。
③積極的・好奇心旺盛
バイヤーという仕事は受け身の仕事ではありません。
自分自身の目利き判断で、これだ!というものを見つけ出し、世に送り出すのです。
色んな場所へ積極的に出かけ、積極的に学ぶ。
お客様がドキドキワクワクするような商品を買い付けするためには、
同じように自分自身も好奇心旺盛でなくてはなりません。
バイヤーとは、まだ誰も知らない新しい流行りを作り出す=勝負師のような仕事です。
④決断力
この商品は売れる!決断して仕入れる。
そんな決断力が、バイヤーには大事な力です。
迷っているうちに、他のバイヤーに買われてしまった・・なんて話は
よく聞きます。
時には迷うこともあるでしょう。
でも、ここぞという時の決断力は必ず必要な力です。
⑤コミニュケーション能力
バイヤーは、買い付けの価格交渉などで、コミニュケーションが必要になります。笑顔で元気がいい!のはもちろん大事ですが
それだけではなく相手の話をしっかり聞く力も必要です。
相手の立場に立って物事を考えたりすることで取引先さんとも仲良くなり、交渉もスムーズになります。
尚、海外買い付けの場合には、語学力が大変強みになります。
⑥心身共にタフであること
実は、バイヤーは体力仕事。
全国各地で展示会が開かれるので、バイヤーは出張が多い仕事です。
競合より先に、良い商品を獲得するために、朝早くから出向いたり、
夜遅くまで展示会を渡り歩いたり、ととにかく体力勝負です。
海外バイヤーとなると、時差との戦いもあります。
そして、こちらを見落としがちですが、バイヤーにはメンタルの強さも必要です。
自分が仕入れた商品が当たって売れた時は良いのですが、残念ながら売れなかった時のショックは、何回経験しても慣れるものではありません。何度も何度も失敗と成功を繰り返しながら、プロのバイヤーとなるのです。バイヤーは心身ともにタフな忍耐力が必要です。
⑦計算力
これも見落としがちな力。
バイヤーが仕入れの際、必ず考えておかなくてはいけないのが、予算。
予算内で考えながら仕入れをするのです。
価格交渉の際にも計算力は必要です。
何も考えずに仕入れをしてしまうと、自社の損失に繋がります。
こちらが数字に鈍いと、取引先さんからの信用も得にくくなります。
高度な数学力を求められる訳ではありませんが、適度な計算力が必要になるということは知っておいた方が良いでしょう。
以上7つが、バイヤーになるために必要な力です。
ここまで読んで、だいぶイメージが明確になってきたのではないでしょうか?
ただ、明確になればなるほど、自分にはできるのだろうか?と、不安になってきたかもしれません。
バイヤーになるには、特別な資格もいりませんし、未経験でも、やる気と根性があればできます!!チャレンジあるのみ!!と、超ポジティブに背中を押したい気持ちもありますが、やはりある程度事前準備しておいた方がより伸び伸び活躍できることは間違いありません。
私が働くSPINNS高等学院は、SPINNSが運営している学校ですので現役のバイヤーとも繋がりが深く、生の声を聞くことができます。
SPINNS高等学院に通いながら店舗で働くこともできます。
実際に買い付けには行かずとも、バイヤーの仕事とはなんぞやを学ぶこともできます。
在学中に【バイヤーになるために必要な力】を1つでも多く備えられたら、確実に自信に繋がるでしょう。
SPINNS高等学院は、あなたの夢のお手伝いができる学校です。
もし興味を持たれた方は、ぜひ資料請求してみてください。
まとめ
今回は〈バイヤーになるには〉というテーマでお送りしました。
確かに、バイヤーという仕事は難しい職業ですが、
同時に、自分自身の能力を試せるとてもやりがいがある仕事です。
失敗を恐れずチャレンジしてくださいね!
応援しています!