ブランドプロデューサーになるには【資格不要】キャリアステップ解説

ブランドプロデューサーになるには【資格不要】キャリアステップ解説


こんにちは。
S学スタッフのイワサキです。

今回のコラムは”ブランドプロデューサー”について紹介します。

ブランドプロデューサーという職業は知っていても、実際にどうしたらなれるのか?

わからないことも多いのではないでしょうか。

今回はブランドプロデューサーになる方法について
弊社のオリジナルブランドの一つ”SPINNS”でプロデューサーを経験したOさんにインタビューしました。

Oさんプロフィール

学生時代にアルバイトで貯めたお金の大半を古着に使うほどの古着愛好家。
好きなことを挑戦させてくれた両親の応援もあり、
高校卒業後(株)ヒューマンフォーラム〈SPINNS〉へ入社。

経歴
18歳:福岡SPINNSで販売を担当
20歳:熊本SPINNSに異動し店長を経験
22歳:福岡、名古屋、東京勤務
30歳:京都本社勤務・バイヤーを担当
32歳:SPINNS事業部長就任
現在:トータルプロデューサーとして、古着仕入れから販売、
SPINNSオリジナルブランド管理、新店舗OPENなど全てに関わっている

ブランドプロデューサーとしての仕事内容やキャリアステップ、向いている人の特徴などを
伺っていますので、ブランドプロデューサーを目指している方は、ぜひ最後までご覧ください。

筆者プロフィール

筆者:AI IWASAKI

古着屋SPINNSで約4年勤務(販売員・国内バイヤー)後、専門学校で空間デザインを学び、在学中に古着屋立ち上げスタッフ、ウィンドウディスプレイアシスタント、こども造形教室アルバイト、人体模型制作会社勤務、など、いろいろな仕事を経て現在はSPINNS高等学院スタッフ。

プライベートでは3児の母。

ブランドプロデューサーとは

ブランドプロデューサーとは、ブランドをプロデュースする総括責任者のことです。
ブランドのコンセプトから、企画、商品開発、販売、商品管理など、それぞれの仕事、関わる人をうまく繋げる潤滑剤のような立場で、ブランド全体の責任を担う職業です。

プロデューサーになるには資格は不要

ブランドプロデューサーになるには特別な資格はいりませんが、ファッション業界の流れを一通り把握しておく必要があるので、専門学校で学ぶことはもちろん、アパレル関係の実務で経験を積むことが不可欠な仕事です。

ブランドプロデューサーの仕事内容【5ステップで解説】

  1. ブランドのコンセプト作り・企画
  2. 仕入れ
  3. サンプル作成・生産
  4. 店舗デザイン
  5. プレス・展示会

それでは順番に見ていきましょう。

①ブランドのコンセプトつくり・企画

基本的にファッションブランドは、シーズンとして、Spring・summer・Autumn・winterの4つに分かれているのですが、ブランドプロデューサーの仕事はそのシーズンコンセプトを考えることからスタートします。誰に自分たちのブランドの服を着てもらいたいのか、どんなシーンで着てほしいのかを想定したうえでコンセプトを考え、ブランドを作り上げていきます。

②仕入れ

ブランドのコンセプトが決まったら、イメージに合う生地や付属品の仕入れを行います。
仕入れ担当者と共に、国内だけではなく、海外の生地問屋に赴くこともあります。

③サンプル作成、生産

デザイナー、パタンナーと連携し、サンプル制作を行います。
サンプルチェック後、海外の縫製工場で生産する場合もあります。

④店舗デザイン

店舗づくりや内装・外装、ブランドロゴのデザインなども、ブランドプロデューサーの仕事です。
販売担当者からの意見やアイデアを聞いたりしながら、店舗の内装デザインやBGMなど細かいところまで考えるので、ブランドの世界観をトータルプロデュースできます。

⑤プレス・展示会

サンプルが全て集まったら、広告用のポスター撮影などを行います。
プレス担当者と話し合いながら、コンセプトに合わせた雰囲気のビジュアルを作っていきます。
その後、関係者様やモデルさんに向けた展示会を企画します。
東京で開催されることが多いですが、全国各地に巡回する場合もあります。

いかがでしたか?
1つのブランドを作り上げるにはさまざまなポジションの方の手が加わっているということがわかりますよね。
ブランドに関わるたくさんの人たちを繋げるリーダー的ポジション、それがブランドプロデューサーです。



ブランドプロデューサーになるまで【キャリアステップ3つ】

  1. 販売員として店頭に立つ
  2. 店舗マネージャーになる
  3. ブランドプロデューサーになる

それでは順番に見ていきましょう。

①販売員として店頭に立つ

ブランドプロデューサーという仕事に資格はいりませんが、ファッションの知識、ファッション業界の流れなどを知っておく必要があるので、まずはアパレルメーカーに就職し、販売員を経てからという進路が一般的です。

②店舗マネージャーになる

販売員を数年つとめた後は、店舗全てを任される店舗マネージャーになるのが一般的な流れです。
この時に、ファッションの知識はもちろん、マーケティング、生産管理なども一緒に学んでいくと良いでしょう。
店舗だけではなく、色々な部署と積極的に関わることも大切です。

③ブランドプロデューサーになる

店舗マネージャーや各部門での経験を活かし、ブランドプロデューサーになります。
そのまま社内の既存ブランドを引き継ぐ、社内で新たなブランドを立ち上げる、
独立して新しくブランドを始める、など色んな道があります。

ブランドプロデューサーに向いている人の特徴4つ

ブランドプロデューサーは誰もが向いているわけではありません。
ブランドプロデューサーに向いている人の特徴についてOさんに聞いてみました。

イワサキ:どんな人がブランドプロデューサーに向いているのですか?
Oさん:ブランドプロデューサーはプロジェクトを成功に導かなければなりません。
そのためには次の5つの要素が重要です。

それでは順番に説明していきますね。

①コミニュケーション力

ブランドプロデューサーは、プロジェクトに関わるメンバーを一つにまとめる、リーダー的存在です。
時には、同じチームのメンバーで意見が合わずに衝突することもあるでしょう。
メンバーの悩みや戸惑いを敏感に感じ取り、常にメンバー全員のことを考えられる視野の広さ、懐の深さが必要です。
どんな時でも、ブランドプロデューサーが周囲を気にかけ、的確なコミニュケーションを図り
プロジェクトを成功に導いていかなければなりません。

②素直さ

素直さがなければ、フィードバックを受け入れない、メンバーの意向を無視するなど、頑固さが出てしまいます。
ブランドプロデューサーは様々な権限があるだけに、自分の考えで押し進めてしまうと裏目に出てしまうこともあります。
自分の判断に誤りがあれば反省するなど、素直さと謙虚さを忘れてはいけません。

③好奇心

ブランドプロデューサーには好奇心旺盛に取り組む姿勢が求められます。
プロジェクトの斬新な発想は意外なところからヒントに繋がります。
そのため、普段からアンテナを張り巡らし、様々な知識と新しい情報を収集していきます。

④責任感

ブランドプロデューサーはブランド立ち上げの責任者です。
誰のミスであれ、プロジェクトがうまく推進しないようなことがあれば、ブランドプロデューサーの責任になります。
責任が大きくて大変と思うかもしれませんが、それだけプロジェクトが完了した時の達成感も大きく、社会的にも評価されるので更にキャリアアップできる可能性も高まります。
責任のあるポジションで大きなことを成し遂げてみたい方がブランドプロデューサーに向いていると言えるでしょう。

ブランドプロデューサーになって感じたこと【Oさんへインタビュー】

ここからはブランドプロデューサーを経験したOさんとイワサキとの対談形式でお伝えしてまいります。

イワサキ:プロデューサーのお仕事をしていて何に一番やりがいを感じますか?
Oさん :自分たちが企画したイベントやブランドの服をお客様に喜んでもらえた時ですね。
お客様の笑顔は自分の事のように嬉しい気持ちでいっぱいになりますし、これまで頑張ってきた思いが報われた気持ちになります。
イワサキ:大好きな服を通じてお客様に喜んでもらえることはアパレルの醍醐味ですよね。

イワサキ:これまでのお仕事で思い出に残っているエピソードはありますか?
Oさん :販売員時代の出来事なのですが、お客様が購入してくださった商品がB品だったのでご自宅まで謝りに行ったことがありました。
そのお客様は娘さんの誕生日プレゼントとしてその商品を買ってくださったようでそんな大切な日に大変な事をしてしまって申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
結果的に寛大な方で許してくださったのですが、申し訳ない気持ちと許してくださったお客様の気持ちが今でも忘れられません。
イワサキ:お客様にも商品を購入される背景が様々で、そうした気持ちを大事にしながら接客しなければならないですね。

イワサキ:今後挑戦したいことや夢などはありますか?
Oさん :アパレル以外のことにも挑戦したいと思っております。まだ明確にはなっていないのですが、洋服以外で何か新しいことを考えています。
SPINNS高等学院が若者の人生を変える場所となったように、洋服以外でも若者に喜んでもらえる企画に挑戦していきたいです。
イワサキ:それはとても楽しみですね。おっしゃる通り、SPINNS高等学院に入学した生徒たちは、どんどん新しいことに挑戦し変化変容していっています。
そんな彼ら彼女らを見て、あんな風になりたい!と、後に続く子どもたちが増えていくのではと期待しています。

まとめ

今回はブランドプロデューサーになる方法について、”SPINNS”でプロデューサーを経験したOさんの経験談と併せて紹介してまいりました。

ブランドプロデューサーはブランドの産みの親ともいえるかけがえのない存在です。

企業によって、ファッションプロデューサーがどこまで関わるか、どこまでの権限を持てるのかはそれぞれですが、ブランドを立ち上げて、育て、守り、発展させるまでの一連の流れに携わることができるので、自分のカラーや理想を追求しやすいやりがいのある仕事です。

また、1つのブランドを作り上げるために、さまざまなポジションの方の手が加わっています。

ブランドを育てることと同時に、ブランドに関わるたくさんの人たちをまとめるリーダー的な役割でもあるのです。

ブランドプロデューサーになることで、アパレル業界の醍醐味を存分に味わうことができます。

アパレル業界のキャリア最終地点と言っても過言ではありません。

SPINNS高等学院ではアパレル業界で活躍するための土台を実践型の学習で学ぶことができます。

将来、ブランドプロデューサーを視野にアパレル業界で活躍したい方、私たちと一緒に学んでみませんか?

あなたのご応募お待ちしています!