ゲストスピーチ〜LA在住アパレルバイヤー樋上奈穂さん〜❷

ゲストスピーチ〜LA在住アパレルバイヤー樋上奈穂さん〜❷

こんにちは。spinns高等学院スタッフのイワサキです。
S学では不定期でゲストを招いてお話をしていただく”ゲストスピーチ”という授業を行っています。
リアルな大人と出会い、リアルな仕事の声を聞く、人との出会いは一期一会。
私たちが出会った素敵な人たちとぜひ出会ってください。

今回のゲストはLA在住現役アパレルバイヤー「樋上奈穂さん」です。
奈穂さんは以前我が社に勤務しており、販売スタッフ、バイヤー、スタイリストなど幅広い分野で活躍されていました。
結婚後はアメリカL.A.に拠点を移し、引き続き国内外でパワー全開で活動されています。
なおさんの半生はあまりにも色濃ゆく、1回の授業では到底足りませんので授業を3回に分けて行っていただきました。
なおさんが日本でスタイリストとして活躍されていた頃のお話から、
LAでの現在の活動、更には現在のL.A.の若者たちのトレンドまでどどーんと熱く語っていただきました。

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第2回”なおさんのLAお仕事リアル〜問屋街バイヤー編”

前回のレポートでは、なおさんの波瀾万丈半生をお伝えしました。

今回は、現在のなおさんのHOTなお仕事リアルをお届けしていきます。
なおさんは、日本のバイヤーのアテンド、バイヤーさんの為のツアーコーディネーター、輸出代行ツアーコーディネーター、ファッション留学の学校のバイヤー授業講師など、たくさんの顔を持っています。

LAには”ファッションディストリクト”という大きな問屋街があり、そこには最先端の流行を求めて、全米各地はもとより世界中から買付バイヤーたちが集まります。
ここで仕入れをするために必要なライセンス許可証は、取得するのがとても大変なので、代行業者(アテンド)を使うのが一般的です。
それがなおさんが担っている仕事の一つです。

なおさんは、LAにあるファッションと美容の留学専門校”LYFCO.”で講師をされており、バイヤーになるための授業を行なっています。生徒たちを連れて問屋ツアーを行い、どのように仕入れを行うか、仕入れる際に注意するべきことなどを伝えながら、卒業後すぐにバイヤーとして活躍できる実践授業を行なっています。

  1. 雑貨仕入れの購入条件は$100以上の購入が条件であること
  2. 問屋の商品は、デザインはアメリカでして中国で生産するものがほとんどで、すぐにデザインが盗まれてしまうことが多く、2週に1回新デザインが発売されるのでマメにチェックしにいくこと
  3. ハイブランドに似ている模倣品がある場合があるし気をつけること

などなど、現場でしか知ることのできないような仕入れのリアルを学ぶことができます。

問屋街は、普段は一般向けに開いている店舗はありませんが、毎週土曜日の朝だけは、お店は閉まっているけれどお店の前で一般人向けのサンプルワゴンセールが行われる場合があります。一般の方はそこで商品を安く購入し、フリーマーケットで転売することが多いそうです。
バイヤーになりたい方はもちろん、観光で訪れるのも楽しそうですね。

なおさんのSNSでは”LYFCO.”での授業の様子、LAの最新流行や日々の暮らしなどが配信されていてとても楽しいのでぜひご覧になってみてください。

次回は、展示会や巨大フリーマーケットの様子などをお伝えします。お楽しみに!!